撤去作業のむなしい実態

撤去開始
道路わきのフェンス沿いに多数の自転車が放置されています。

撤去終了直後
放置自転車がなくなり、道路はすっかりきれいになりました。


撤去から数時間後
さっき撤去したところなのに、もう自転車が放置されはじめています。

たった1日で放置自転車がぎっしり。撤去前と同じ状態になってしまいました。

 

周辺に放置してある自転車やミニバイク(原動機付自転車)は、歩行者の安全を妨げるばかりでなく、駅前の環境を阻害しています。


「自転車等の放置の防止に関する条例に基づき、ただ今から放置自転車やミニバイクを移動します。所有者は速やかに引き取りに来てください。」


広報車がスピーカーから呼び掛けながら駅周辺を巡回します。 周辺の歩道や道端に置かれている自転車などには、放置されていることを示す警告札が取り付けられていきました。
これは、ある駅前の自転車等放置禁止区域内に放置されている自転車やミニバイクの撤去の様子。付近では、自転車が歩道をふさいだり道路わきから車道に突き出すように止められていたりと、人や車が通行しにくくなっているところが数多く見られました。 撤去作業は、通勤や通学の人の波が収まり始めた午前8時30分ごろに開始。20人ほどの係員が次々と警告札の付けられた自転車をトラックに積み上げていくと、ほんの数分で荷台はいっぱいに。代わる代わるトラックを入れ替えながら作業は続けられ、この日は最終的に自転車約300台を撤去しました。
撤去終了後は、歩道や道路わきもすっきりした状態に。しかし、その状態が保たれているのもつかの間で、誰かが1台の自転車を置くと、その周りに次々と止められていきます。時間がたつにつれて台数は増え、結局、翌日には撤去前と同じような状態に戻ってしまいました。
放置自転車問題はこうした繰り返しが続き、なかなかなくならないのが現状です。